デビットカードを選ぶメリット・デメリット|クレジットカードとの違いとおすすめのカード解説
現金派なのでクレジットカードを持たない、または諸事情でクレジットカードを持てない方にとって役に立つのが、原則無審査で申し込みが可能な「デビットカード」です。
デビットカードはクレジットカードとは異なり、決済額が口座から即時引き落とされるのが特徴です。また、デビットカードにも利用額に応じたポイントサービスやポイント還元があります。
さまざまな銀行で発行しているデビットカードですが、どの銀行が発行しているデビットカードを選ぶと最もお得にデビットカードを活用できるのでしょうか?
今回はデビットカードを選ぶうえで大切なポイントや、「デビットカードよりクレジットカードを選ぶべき」理由などについて、詳しく解説していきます。
目次
デビットカードはどんな人におすすめ?
クレジットカードを持てない人でも「カードを使ってショッピングしたい」と思っている方は多いでしょう。そこで利用できるのが「デビットカード」です。
デビットカードとは、ショッピングの決済額が口座から即時引き落とされるタイプのカードのことを言います。クレジットカードと同じ「VISA」「JCB」「Mastercard」いずれかのブランドが付されたカードのため、基本的にクレジットカードが使える店舗ではどこでも利用することができます。
デビットカードがクレジットカードと異なっている最大のポイントは、「審査が(基本的に)不要」という点。未成年でも高校生以上であれば作成可能です。
このような特徴から、
以上の人に、特におすすめできるカードだといえます。次からはその理由をそれぞれ解説していきます!
15歳以上18歳未満の高校生
デビットカードはクレジットカードと違い未成年でも作成が可能なので、学生やこれから社会人として働く方に強くおすすめできます。
基本的にクレジットカードが作れるようになる年齢は「18歳」であり、自身に支払い能力のない未成年の学生または高校生は親に安定した収入があっても作ることができません。
しかしデビットカードは、一般的に「15歳(中学生を除く)」から作成できます。クレジットカードでは作成不可となっている高校生でも申し込み可能です。
デビットカードはクレジットカードを持つ事前準備手段としても有効活用できます。
高校生のうちからデビットカードを使うことによって、お金を管理するコツや、キャッシュレスアプリ等とどのように連携して使えるか、といった点を学ぶことができますね!
クレジットカードが発行できない人
デビットカードは諸事情でクレジットカードが発行できない人でも、原則審査不要ですぐに作ることができます。
なぜデビットカードは審査が不要なのかというと、
以上の理由が挙げられます。
まずデビットカードは店舗決済でもオンラインショッピングでも、決済を行った段階ですぐに口座から利用額が引き落とされます。
口座に入っている金額以上の買い物は(原則)できません。
クレジットカードは利用者それぞれの信用情報に基づいて与信枠という「後払いできる限度額」が与えられますが、デビットカードにはこれがありません。
そのため申し込む人が「きちんと支払ってくれる人かどうか」を確かめる必要がないのです。
クレジットカードのようなリボ払いや分割払いは利用できませんが、毎月一定額をサービスに支払い続ける「サブスクリプション」の契約にはデビットカード支払いを選択できる場合があります。
なかには、ガソリンスタンドのようなオーソリチェックが必要な決済にも使えるデビットカードがあり、口座からの引き落としが即時でなく数日後となるため、引き落とし時点で口座にお金が入ってなければ未払い扱いになり、利用が制限されることがあるため注意が必要です。
キャッシュレスで家計管理を楽にしたい人
これまで現金しか使ってこなかった方にとって、口座から利用額が即時引き落とされるデビットカードは現金と同じ感覚で使え、安心して利用できる決済手段でしょう。
現金主義の方の中には、クレジットカードやスマホアプリを用いたキャッシュレス決済の「非同期性」が嫌だという理由で使っていない方がいます。
支払いを行ってもすぐにお金が減るわけではないので、使いすぎてしまったり、余計なものを買う癖が付いてしまうことを危惧しています。
その点、支払いが即反映されるデビットカードはクレジットカードよりも「同期生」が高いため、はじめてカードを使うような方でも安心できます。
デビットカードは「◯◯日の△△時に1,000円使った」というような細かい収支履歴も専用アプリ等ですぐに確認でき、家計簿をしっかり付けたいという方に向いています。
18歳以上の大学生・大学院生
大学生や大学院生、それに社会人にもなれば自分でお金を管理する場面が学生時代よりも圧倒的に増えるため、デビットカードはおすすめです。
便利ではあるものの使いすぎると負債を生みかねないクレジットカードを持つ前に、デビットカードで「カードの使い方」に慣れておくなら、将来クレジットカードを利用するときに向けてお金を上手に管理する方法が学べるでしょう。
ちなみに、配偶者に収入があるもののクレジットカードは作れなかった専業主婦(夫)の方もデビットカードをおすすめします。
1つの銀行口座で夫婦どちらの利用分も差し引かれる「家族カード」を作れるデビットカードを選べば、お金の流れがクリアになり、家計の収支管理が非常に楽になります。
実際デビットカードとクレジットカードどっちがおすすめ?
最初はデビットカードをおすすめできる理由について解説してきましたが、実際のところクレジットカードとデビットカードどちらかを選ぶとしたら、どちらがおすすめなのでしょうか。
次はデビットカードとクレジットカードを比較したうえで、
以上の理由をそれぞれ解説していきます。
デビットカードを選ぶべき理由
デビットカードは、
上記に当てはまる人にとって、上手にお金を管理するための手段としてとても有用であるため、選ぶべきだといえます!
特に、過去にクレジットカードやカードローン等の延滞で信用事故を起こしていたり、債務整理をした関係でクレジットカードが作れない方にとって、デビットカードは非常に重宝します。
口座にお金が入っていれさえすれば、クレジットカードと同じような使い方ができるからです。
また、デビットカードの良い点は、何よりも「現金でお金を管理しなくても良い」点にあります。資産残高やお金の使い道がすぐに確認できるため、資産管理がとても楽になります。
クレジットカードを選ぶべき理由
ここまではデビットカードのメリットばかりを取り上げてきましたが、実際は「作れるならクレジットカードを作った方が良い」場合が多いです。
デビットカードではなく優先的にクレジットカードを選ぶべき理由は以下の通りです。
また、主に以下の支払いにデビットカードは使えません。
また、デビットカードでは対応していない分割払い、リボ払いの利用もクレジットカードは当然のようにできます。
1回払いとして支払ってから、後で分割払いやリボ払いに変更するようなことも可能です。
クレジットカード情報を専用端末の支払い方法として登録すれば、小型端末をかざすだけでガソリンスタンド料金の支払いができるようなサービスも、クレジットカードのみ対応しています。
MVNO含む携帯電話料金の支払いやキャリア決済で購入した商品やサービスも、クレジットカード利用料金に含めることができるので、支払いを一本化できます。
現在はガソリンスタンドや携帯電話料金の支払いに対しては、部分的に対応しているデビットカードもありますが、「決済時にまとめて1万円入金し後日差額を返金」のように制限がある場合が多いです。
これらの点を考慮すると、「クレジットカードを持てる人はできるだけクレジットカードを作った方が良い」といえます。
デビットカードよりもおすすめのクレジットカードを6種類ご紹介
ここまでの内容を読んで「もともとデビットカードを作ろうと思っていたけれど、最初からクレジットカードを作りたくなった」方もおられるかもしれません。
そこで次からは、おすすめできるクレジットカードの種類について、
以上のカードがおすすめできる理由も含めて、それぞれ解説していきます。
①三井住友カードOlive
年会費 | 永年無料 |
申込条件 |
oliveフレキシブルペイ:0歳以上 クレジットモード:18歳以上(高校生除く) |
発行スピード | 1週間程度 |
ポイント還元率 | 0.5~15% |
付帯保険 | 海外・国内旅行傷害保険/個人賠償責任保険/入院保険(交通事故限定)/携行品損害保険 ※上記の保険より選ぶ ショッピング保険 |
三井住友カードのOliveカードは、従来のクレジットカードに加え、スマートフォンアプリを通じて様々な金融サービスや生活に役立つ機能を提供する新しいカードです。
Oliveカードは、スマートフォンとの連携によって、より便利で使いやすいクレジットカードとして、多くの人々に利用されています。
リボ払いやポイント還元率のアップなど、カードの機能を最大限に活用できる特典プログラムが用意されています。
Oliveカードでは、クレジットカード機能の他にデビットカード・ポイントカードの機能も備わっているため、クレジットカードの審査に通らなかった場合は、デビットカードとして発行可能です。
デビットカードとして持つことも可能なため、クレジットカードの審査に不安がある人にもおすすめです。
また、スマホアプリの機能が豊富です。なかでも、リアルタイムに利用した明細を確認できることから、家計簿機能による支出の管理がしやすくなっています。
さらに、付帯保険のサービスも充実しており、自分にぴったりな保険を付帯できます。
特典プログラムに加入すると、リボ払いの金利が最大で半額になったり、対象店舗での支払いで最大5%ポイント還元されるなど、うまく利用することでポイントが貯まりやすいカードとも言えるでしょう。
②JCBカードW
年会費 | 無料 |
申込条件 |
18~39歳(高校生は除く) |
発行スピード | 最短5分 |
ポイント還元率 | 1.0~5.5% |
付帯保険 | 海外旅行保険2,000万円 ショッピング保険100万円 |
株式会社ジェーシービーが発行する「JCBカードW」です。
数あるクレジットカードの中でも「39歳以下のみ加入できる」のが特徴ですが、若い年代層向けのポイントサービスが充実しています。
webからの申し込みで最短5分でカード番号が発行されるので、今すぐクレジットカードが欲しい方にもおすすめ1
このクレジットカードがおすすめできる理由としては、
以上の点が挙げられます。
数種類のマイルに交換できる
カード利用によって貯まる「OkiDokiポイント」は、マイルへ交換したり、ネットショッピングでの支払いに直接使用したり、JCBが用意している商品と交換することもできます。
交換できるマイルの種類は、
以上の4種類です。
貯めたポイントはマイルに交換しなくても「JCBトラベル旅行代金ポイント充当プラン」を利用することで、ポイントを直接旅行費用に充てることも可能です。
マイルが貯められるクレジットカード自体は珍しくありませんが、JCBカード独自の新規入会キャンペーンを利用することで、他のカードよりも良い条件で加入できる場合があります。
特定の店舗・サービスにおけるポイント還元率が高い
このクレジットカードは特定の店舗における還元率が高くなっているため、それらの特待店を頻繁に利用する方には特におすすめできます。
たとえば「Amazon.co.jp」なら3.5%、「スターバックス」なら最大5.5%がポイントとして還元されます。
これは他のクレジットカードと比較しても高水準です!
今ならJCBカードWに新規入会する最大20,000円分キャッシュバックされます。(2024/9/30まで)
┗JCBカードWを使ってAmazonで買い物すると、利用金額の20%(最大12,000円)がキャッシュバック
┗キャッシングサービス設定&ショッピング1万円(税込)以上利用で5,000円抽選で200名にキャッシュバック
┗スマホのタッチ決済を利用すると利用額の20%(最大3,000円)をキャッシュバック
③三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
申込条件 |
18歳以上(高校生は除く) |
発行スピード | 最短10秒※即時発行ができない場合があります。 |
ポイント還元率 | 0.5~7%※ |
付帯保険 | 海外旅行保険2,000万円(利用付帯) ※変更可能 |
※対象のコンビニ・飲食店でのスマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済でポイント最大7%還元
※最大7%内訳(通常ポイント0.5%+スマホのタッチ決済利用6.5%)
※商業施設内の店舗など、一部ポイント加算の対象とならない店舗があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
次に紹介するのは、三井住友カード株式会社が発行する「三井住友カード(NL)」です。
このカードにおける「NL」とは「ナンバーレス」のことであり、近年主流になっているカード表面にカード番号が記載されていないタイプのクレジットカードが発行されます。
このカードがおすすめできる理由としては、
以上の点が挙げられます。
最短10秒でカードが発行される※即時発行ができない場合があります。
三井住友カード(NL)はカード申込みから発行までの時間が最短10秒となっており、非常にスピーディーです。※即時発行ができない場合があります。
クレジットカードは通常、申し込み後審査が完了してからプラスチックカードを作り本人に郵送するため、どれだけ審査が早く終わるクレジットカードでも、1〜2週間は待たなければいけないことが多いです。
しかし三井住友カード(NL)は審査に通って手続きが完了した段階で、「バーチャルカード」という専用アプリ上で確認できるカードが即時発行されるため、すぐにネットショッピングやサブスクリプションの支払い等に活用できます。
バーチャルカードが発行された段階で、そのカードを「Apple Pay」や「Google Pay」に登録すれば非接触決済が使えるようになるため、実質申し込んだ当日からカードを使い始められます。
資産運用でポイントが貯められる
三井住友カード(NL)は利用額に応じて「Vポイント」というポイントが貯まりますが、ショッピング利用だけでなく資産運用で利用した際にもポイントが貯まります。
加入者は加入と同時に「SBI証券」の証券口座を開設できます。
その証券口座を利用して株式や投資信託等を実際に運用すると、利用した投資の種類や毎月の積立額などに応じてポイントが付与されます。
超低利率の銀行に預けるだけではほぼ増やせない資産を投資行為で効率的に増やしながらポイントも獲得できる、というのは他のクレジットカードにない特徴です。
④三菱UFJカード(MUFJカード)
年会費 | 1,375円(初年度無料) |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可) |
発行スピード | 最短翌営業日 |
ポイント還元率 | 0.4%~5.5% |
付帯保険 | 海外旅行保険2,000万円 ショッピング保険100万円 |
3つ目に紹介するのは三菱UFJニコス株式会社が発行する「三菱UFJカード」です。
三菱UFJカードを持つメリットとしては、
以上の点が挙げられます。
銀行系のカードなので信頼性が高い
クレジットカードは発行会社で選ぶ人がいますが、中でも銀行系(メガバンク)が発行するクレジットカードは信頼性が高く人気もあります。
今後倒産するリスクも低いため、あえてこのカードを選択する方もいます。
ただし銀行系のクレジットカードは、他のカードと比較して入会時の審査が厳しいといわれています。
あくまで「審査に通過しカードが作れるなら」信頼性の高いクレジットカードとして重宝します。
ゴールドカードの年会費が安い
もう一つ挙げられるメリットが、ノーマルではなく「ゴールドカード」を選んだ場合の年会費の安さです。
ゴールド会員の年会費は「2,095円」であり、一般的に5,000円、1万円以上かかることも多い他のクレジットカードより大幅に安いです。
ちなみに三菱UFJニコスゴールドカードを持つと、
このような特典が受けられます。仕事関係で出張が多い方、旅行によく行く方にとって特にメリットが大きいです。
⑤JCBカードW plus L
年会費 | 無料 |
申込条件 |
18~39歳(高校生不可) |
発行スピード | 最短5分 |
ポイント還元率 | 1.0~5.5% |
付帯保険 | 海外旅行保険2,000万円 ショッピング保険100万円 |
4つ目に紹介するのは、2つ目に紹介したカードと同じ株式会社ジェーシービーが発行する「JCBカードW plus L」です。
こちらのクレジットカードとさきほど紹介したクレジットカードの大きな違いとして、「女性向け」という特徴があります。
女性にとってうれしいいくつもの特典がプラスされています。
具体的なメリットとしては、
以上の点が挙げられます。
女性疾病保険が付帯できる
こちらのクレジットカードには、通常の疾病にくわえて子宮がんや乳がん、子宮筋腫など女性特有の疾病の治療にかかった費用を手厚く保障してくれる女性疾病保険が付帯できます。
保険料はカードの利用料金にプラスするかたちで支払うことになります。
たとえば「20〜24歳」の女性であれば、月々の支払いに「290円」をプラスするだけで保障が受けられるので、とてもお得です。
特定の店舗で優待が受けられる
さらに、「スターバックスカード」および「LINDA会員」に登録しスターバックスでモバイル支払いを利用すると、ポイントの還元率が10倍になります。
貯めたポイントはそのままスターバックスカードにチャージできるため便利です。
⑥イオンカード
年会費 | 無料 |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可) |
発行スピード | 最短即日 |
ポイント還元率 | 0.50%~1.33% |
付帯保険 | ショッピング保険50万円 |
最後に紹介するのは、イオンクレジットサービス株式会社が提供する「イオンカード」です。
イオンでよく買い物をする、という方はすでにイオンカードを持っているかもしれません。
まさしく「イオンをよく利用する人」にとってさまざまなメリットがあるクレジットカードだからです。
イオンカードを選ぶメリットとしては、
以上の点が挙げられます。
イオンでの買い物や施設利用で還元率が高くなる
イオンカードは利用額に応じて電子マネーの「WAON」ポイントが付与されます。
以前は「ときめきポイント」としてWAONポイントとは分離されていたものが現在は統合され、分かりやすくなっています。
通常、WAONポイントは200円で1ポイント付与されますが、イオンカード会員の場合は200円で2ポイント(100円あたり1ポイント)付与されます。
また、イオンカード会員は毎月20日・30日の「お客様感謝デー」にイオンで買い物すると、5%の割引を受けられます。
さらに年齢が55歳以上の方は毎月15日の「GG感謝デー」にも同様の割引を受けられます。
映画館が入っている大型施設では、イオンカードで映画料金の支払いをすると曜日に関わらず「300円」の割引が適用されます。
国内・海外旅行どちらも割引が受けられる
旅行が好きな方もイオンカードがおすすめです。
旅行会社が提供する各種パッケージツアーをイオンカードで決済すると「2〜5%」の割引を受けられますし、WAONポイントも通常の2倍貯まります。
国内・海外含め常時すべての旅行が割引対象となっている旅行会社もあります。
たとえば「JALPAK」では3%オフ、「スカイパックツアーズ」では2%の割引が受けられます。
クレジットカードが発行できないときのデビットカードの選び方
デビットカードは原則審査不要で持てるカードですが、いくつもの銀行が発行しているため、クレジットカードほどではないにしても種類があります。
そこで次は、デビットカードの選び方について、
以上のポイントを解説していきます。
①年会費
デビットカードは基本的に発行が無料ですが、中には
以上のように、年会費が発生するデビットカードがあります。
クレジットカードにおける、いわゆる「ゴールドカード」の立ち位置です。
たとえば住信SBI銀行が発行する「プラチナデビットカード」は年会費「11,000円」がかかりますが、その代わり
このような特典を受けられます。
基本的なサービス内容は一般カードと何ら変わらないため、通常使用するなら、年会費が無料のデビットカードを選んでも困ることはありません。
しかし、ゴールドカードのような特典をデビットカードでも受けたい方にとっては、有力な選択肢となります。
②できるだけ還元率が良いカード
デビットカードもクレジットカードと同じように各種ポイントを貯められます。
そのため、ポイント還元率の比較もクレジットカードと同様に行うべきです。
カードの種類 | 基本還元率 |
Sony Bank WALLET | 0.5% |
三菱UFJ-VISAデビット | 0.2% |
PayPay銀行Visaデビットカード | 0.2% |
イオン銀行デビット | 0.5% |
クレジットカードは基本的に還元率が良いものを選ぶと良いのですが、デビットカードを新規で作る場合は発行する銀行の口座を新しく開設する必要があるため一概にはいえません。
デビットカードはキャッシュカードとしての役割も併用しているため、還元率を最重要視するよりも、それぞれの銀行で異なるサービス内容を比較したうえで決めた方が良いでしょう。
③国際ブランド
デビットカードもクレジットカードと同様に「JCB」「VISA」「Mastercard」の3ブランドから好きなブランドのカードを選べます。
たとえば、住信SBI銀行は「VISA」「Mastercard」両方のデビットカードを発行していますが、Apple Pay決済に対応しているのは「Mastercard」のデビットカードだけです。
それに対してVISAデビットカードは種類こそ多いものの、「Google Pay」を用いたコンタクトレス決済に対応したカードは数えるだけしかありません。
カードの種類によってこのような細かな違いもある点には注意が必要です。
おすすめのデビットカード3選
最後は、数あるデビットカードの中でも特におすすめできるデビットカードを紹介していきますね!
紹介するデビットカードは、
以上の3種類です。
①Sony Bank WALLET
年会費 | 無料 |
入会条件 | 15歳以上 |
キャッシュバック率 | 0.5~2.0% |
国際ブランド | VISA |
ATM手数料 | 月4回無料 |
最初に紹介するのはソニー銀行株式会社が発行する「Sony Bank WALLET」です。
このカードは11種類の外貨引き出しに対応しているVISAデビットカードであり、海外でもデビットカードをフル活用したい人に向いています。
「Sony Bank WALLET」は専用のアプリが用意されており、残高や取引履歴を確認できるだけでなく、使いすぎを防ぐためのアラートを設定したり、このアプリからGoogle Payにデビットカードを登録して、VISAコンタクトレス決済が使えるように設定できます。
このカードは数あるデビットカードの中でも「Google Pay」でのVISAコンタクトレス決済に対応している数少ないデビットカードであるため、これだけでも優先的に選ぶ理由となります。
また「ANAマイレージクラブ」と一体になったデビットカードも用意されており、このカードを使えば1,000円につき5マイルが付与されます。デビットカードでもマイルを貯めたい方に強くおすすめできます。
②PayPay銀行Visaデビットカード
年会費 | 無料 |
入会条件 | 15歳以上 |
キャッシュバック率 | 0.2% |
国際ブランド | VISA |
ATM手数料 | 利用額3万円以上でいつでも無料 |
次に紹介するのはPayPay銀行株式会社が発行する「PayPay銀行Visaデビットカード」です。
このカード自体は名称がPayPay銀行に変わる前の「ジャパンネット銀行」時代からあるカードであり、PayPay銀行になったことでサービス内容が一部変わっています。
すでに旧ジャパンネット銀行のデビットカードを持っている方は、引き続き有効期限まで利用できます。
PayPay銀行Visaデビットカードを使うメリットの一つが、引き落とし先となる口座をQRコード決済アプリの「PayPay」と連携させて利用できる、という点です。
PayPayで決済する場合に直接PayPay銀行から引き落とされるようにアプリ側で設定できるほか、PayPayアプリ側からもミニアプリとして銀行の残高や利用履歴を確認したうえで、デビットカードを活用できます。
③イオン銀行キャッシュ+デビット
年会費 | 無料 |
入会条件 | 15歳以上 |
キャッシュバック率 | 0.5~1.0% |
国際ブランド | JCB |
ATM手数料 | 月最大5回無料 |
最後に紹介するのは、株式会社イオン銀行が発行する「イオン銀行キャッシュ+デビット」です。
さきほどイオンクレジットサービス株式会社が発行する「イオンカード」を紹介しましたが、こちらのデビットカードも利用額に応じてWAONポイントを貯めることができます。
毎月20・30日の「お客様感謝デー」にイオンで買い物をすると5%割引が受けられますし、毎月10日に買い物をすると基本の5倍のポイント還元率が適用されます。
また新サービスである「iAEON」というキャッシュレスアプリにデビットカードおよびクレジットカードを登録すると、カードレスで買い物ができます。
このように、イオン銀行のクレジットカードを持っていないものの、同様の使い方がしたい、と思っている方におすすめできるデビットカードですよ。
デビットカードの作り方
デビットカードは各銀行の公式ウェブサイトから申込みが可能です。
さきほど紹介した「Sony Bank WALLET」の場合は、
- 公式ウェブサイトの「お申し込み(年会費無料)」を選択
- カードのデザイン(種類)を選び「新規申し込み(口座開設)」
- 「ペーパーレス口座開設」を選択
- 個人情報の入力および本人確認書類を用いた認証
- ※ANAマイレージクラブカードの登録(選択した場合のみ)
以上の手順で登録できます。
ソニー銀行のようなネット銀行が提供するデビットカードでは、「eKYC」といった電子認証のしくみを用いて、本人確認書類を郵送せずに申込みが行える場合が多いです。
すでに開設済みの銀行でデビットカードを申し込む場合は、より手順が簡易的になります。が、キャッシュカードからデビットカードへ切り替えを行うために、一時的にカードが使えなくなる期間が発生する場合がある点には注意が必要です。
まとめ
今回はおすすめのデビットカードと、デビットカードとクレジットカードの違いについて等、解説しました。改めて「最初からクレジットカードを作ろう」と思った方もおられるでしょう。
デビットカードは原則審査不要ですが、クレジットカードは審査が必要であり、同時に多くのカードに申し込むと審査に落ちやすくなるといわれています。カードごとの特徴やポイント還元率を比較考慮したうえで、1社ずつ申し込むようにしましょう。
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