【ふるさと納税】神代からの歴史残る街・愛知県津島市!返礼品を紹介
この記事では、中部地方南西部に位置する「愛知県津島市」について紹介しています。
ふるさと納税を始めたものの、寄附先の自治体や返礼品は数が多いため、どれがいいか悩んでしまう人もいるかと思います。
そこで今回は、愛知県に興味がある人や、愛知県内の市を知りたい人に向けて、津島市を詳しく調査しました。
お茶文化が残る津島市の特徴やふるさと納税の返礼品、市の寄付金の使いみちを知ることで、ふるさと納税を楽しむきっかけになれば幸いです。
目次
津島市はこんな場所
(出典:Aichi Now尾張津島天皇祭紹介ページより)
ここでは、津島市のおすすめスポットや観光地、特徴を5つ紹介します。
愛知県は、天下人の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を輩出した地域。
その中でも「信長の台所」と呼ばれたのが、今回紹介する津島市です。
愛知県観光を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
1、祭り
(出典:津島市観光協会)
津島市内では、1年を通して多くの祭が開催されています。
主な祭りは以下の4つです。
- 3月:門扉祭
- 4月〜5月:尾張津島藤まつり
- 7月:尾張津島天皇祭
- 10月:尾張津島秋まつり
門扉祭は通称「おみと」と呼ばれており、700年以上続いてきた津島市の指定民族伝統文化財です。旧暦2月1日の迎春に合わせて、大人数名で抱えるほど大きな大松明を燃やし、災いを祓います。
古くから「藤浪の里」と呼ばれてきた津島市。毎年、尾張津島藤まつりがおこなわれる天王川公園には、長さ275m・面積約5,034㎡もの藤棚が残っています。
尾張津島天皇祭は、日本三大川祭りの一つに数えられており、600年の歴史を誇るユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された伝統行事です。
戦国期から津島五ヶ村と呼ばれていた5つの地区から、巻藁船と呼ばれる提灯船が照らされ、天王川を流れていきます。
秋には尾張津島秋まつりが開催され、からくり人形を乗せた山車16台が、七切・向島・今市場・神守の4地区から津島市中を巡ります。
18世紀から続くこの行事、どの山車も100年以上前から残っている文化財です。
2、一服文化
(出典:文化財ナビ愛知)
津島市に根付く抹茶の文化「一服文化」は、室町時代(1336〜1573年)から始まったとされています。その後、江戸時代に町人文化として津島市に根付いた町人文化は、現在も残る町家の茶室で見ることができます。
堀田家住宅は江戸時代中期の18世紀初頭(正徳年間)に建ち、県道工事のため昭和48年に現在の場所に移動しました。
屋敷の構えや間取りに尾張の地方色がでており、国の重要文化財に指定されています。
間取りは江戸時代の町家独特ののもので、居室部・座敷部・台所部のほか、現代では珍しい女中部屋・茶室などが付属しています。
2023年4月現在、津島市内で一服文化を楽しみたい人におすすめしたいのが「茶化専家ひなた」。
ひなたで出すお茶は、公認日本茶インストラクターが入れる本格煎茶。朝から雑煮や雑炊も楽しめるほか、お茶うけにピッタリの和菓子は1896年(明治19年)に創業された餅常商店のもの。国内製造の素材のみを使った自然派のお菓子を出しており、「和」を感じたい人はぜひ立ち寄りたいスポットです。
3、郷土料理
(出典:おとなの週末WEBより津島名物「もろこ寿司」)
津島市は長野県から流れこむ木曽川があり、その河口の湊町として栄えてきました。現在はその名残で、ふな・もろこ・うなぎなどを利用した川魚料理が、津島市の郷土料理の一つになっています。
ふな味噌は木曽川でとったふなと、豆味噌(大豆麹を長期間発酵させた味噌)を合わせて煮詰めた料理です。昔、木曽川近隣に住んでいた人たちにとって、川魚は貴重なタンパク源でした。また、愛知県を含めた東海地方では味噌の食文化が発展しており、ふな味噌に使う豆味噌は、八丁味噌・赤だし味噌など豊富な種類の味噌が普及してきました。
もろこ寿司は箱寿司の一種で、もろこと呼ばれる5cmほどのコイ科の淡水魚を煮つけにし、炊いたご飯に乗せた料理です。古く江戸時代から食べられてきたとされ、近年はもろこが取れづらいため代替品として「はや」という淡水魚を使うことがあります。
4、穀類産業
(出典:農林水産省)
愛知県では小麦の生産が盛んにおこなわれており、生産量は2020年度に全国4位となっています。
きしめんは江戸時代の文献から歴史に登場した麺類で、うどんよりも平たくつゆを吸いやすく、愛知名物「味噌煮込みうどん」にも使われている愛知県の特産品。
愛知ブランドの小麦「きぬあかり」は、麺作り向けにコシが強くなるよう品種改良されています。
このほか津島市には、愛知県内で作られた米を使用した地域の伝統菓子「くつわ」「あかだ」が残っています。
くつわは江戸時代、当時の尾張藩主・徳川宗春が、幕府に背いて庶民に産業文化の開発を奨励したことで作られました。餅米とうるち米の粉で団子を作り、 蒸し上げたものに砂糖・ゴマを混ぜて揚げています。形は津島神社の神事、「茅ノ輪(ちのわ)くぐり」に由来しています。 茅の輪とは、スサノオノミコトが腰につけていたお守りです。
あかだの歴史はさらに古く、平安時代に遡ります。当時、 弘法大師が中国から帰国し、仏教を伝えるため津島神社に 参詣しました。このとき流行していた疫病を退散させるため作ったとされるのが、あかだです。「あかだ」とは、サンスクリット語で無病息災を意味しており、あらゆる病を治す霊薬「阿伽陀」が由来となっています。
5、醸造
(出典:鶴見酒造)
愛知県は酒造の歴史が深く、その始まりはなんと古事記・日本書紀の時代。
ヤマトタケルノミコトが尾張でミヤスズヒメから大御酒盞を捧げられており、その裏付けとして尾張酒見神社・三河酒見神社の2社では、1000年以上前の酒造の記録が保管されています。
これは、愛知県が当時の都である奈良県付近(ヤマト)や京都からほど近く、醸造技術が活発に更新されて最新の酒造りがされていたためです。
「信長の台所」と呼ばれるように、愛知県津島は織田信長の出身地。
戦国時代には清洲城下で酒造がおこなわれ、酒の販売が積極的におこなわれました。
現在、鶴見市内で酒造を続けている鶴見酒造は、1873年台に染物業から酒造業に転向。100年以上地元の酒を作り続ける老舗です。
店名に由来する銘柄「神鶴」は、千・紫・万・紅の4種類を展開しています。純米吟醸の「千」、吟醸の「紫」、純米の「万」、ゆっくりと醸造する山廃仕込で醸した山廃本醸造の「紅」。いずれも現地の郷土料理と一緒にいただきたい名酒です。
津島市のおすすめ返礼品をピックアップ
ここでは、津島市のおすすめ返礼品を5つ紹介します。
津島市の返礼品は、食べ物以外にも特徴的なものを展開しているため、愛知県への寄付を検討している人はぜひチェックしてみてください。
1、オーダースーツ
(【オールシーズン or サマーウール】オーダースーツ・お仕立てギフト 尾州産 兒玉毛織(株)製・高級紳士服地)
【春夏物限定品】オーダージャケット・お仕立てギフト(シングル)
津島市の兒玉毛織株式会社からは、返礼品にオーダースーツのギフトを提供しています。
兒玉毛織株式会社は、1916年大正の時代に産声をあげ、以降100年以上に渡ってフォーマルウェアの製造をおこなってきました。
2021年にはテキスタイルエクスチェンジ認証(アメリカの非営利・非政府の会員組織Textile Exchangeによる国際認証)を受けており、時代の流れに乗ってサステナブルな商品作りにも励んでいる注目のブランドです。
返礼品のオーダーメイドスーツは、完成するまで以下の流れになっています。まず、注文してからお仕立てギフト券が届き、そのギフト券を持って近隣にあるエフワン直営店で採寸。採寸後の約1ヶ月後にオーダーメイドスーツが到着します。
スーツは数種類用意されているため、用途に合わせて選ぶことができます。
一般的で様々なシーンに使い回しができるオーダースーツは、会社勤めのビジネスマンにおすすめしたい一品。カジュアルなシーンで使えるオーダージャケットは、お勤め先やちょっとしたお出かけにも着こなせる便利アイテムです。
2、米製品
(《令和4年産》愛知県産あいちのかおり(特別栽培米&無洗米))
愛知県では米の製造が盛んにおこなわれており、独自の銘柄も多数出しています。返礼品には「あいちのかおり」の無洗米を提供しており、減農薬・減化学肥料で作られた安心安全のお米です。ネオニコチノイド系農薬も一切使用していません。
あいちのかおりは「ハツシモ」とコシヒカリ系統の「ミネアサヒ」を交配してできた品種で、大粒の粘り気のある米粒が特徴。冷めても美味しいので、おにぎり・丼もので活躍します。
津島市で80年以上精米業を営むシマヤ株式会社からは、返礼品にレトルトご飯を提供。こだわりの七分づき精米で作られたご飯には、ビタミン・ミネラルが豊富で良質な国産米を100%使用しています。もち麦を混ぜて食物繊維たっぷりのご飯には、着色料・香料等を最小限に減らした具材がしっかりと入っているため、忙しい日の夕飯や仕送りに大変おすすめの一品です。
1855年(安政2年)に開業した合資会社糀屋からは、普段使いしやすい乾燥麹が返礼品になっています。麦・米・豆の3種類の麹は長期保存ができ、都度使いたいときに使える便利アイテム。肉魚の麹漬けや、甘酒作りなど、お料理を一工夫したい人におすすめの返礼品です。
3、小麦食品
愛知県では小麦の生産が盛んにおこなわれており、生産量は2020年度に全国4位となっています。
きしめんは江戸時代の文献から歴史に登場した麺類で、うどんよりも平たくつゆを吸いやすく、愛知名物「味噌煮込みうどん」にも使われている愛知県の特産品。
愛知ブランドの小麦「きぬあかり」は、この麺作り向けにコシが強くなるよう品種改良されています。
麺類のほか、津島市ゆかりのお菓子も返礼品にされています。津島市名物の藤棚を模したようかん「藤の里」は、紫つくね芋のカルカン生地に、抹茶ようかんを挟んだ上品な和菓子。「いつまでも末永く」と思いを込めて作られた「つしまクーヘン」や、地元のレンコンを乗せて柔らかく蒸し上げた「蓮根ういろう」は、ちょっとしたギフトにもおすすめの商品です。
麺類もお菓子も大容量で提供されているため、来客が多い人はぜひ利用してみましょう。
4、七宝焼のアクセサリー
愛知県の七宝焼は、江戸時代天保の時期にオランダから伝わったとされています。
七宝焼は、銅・銀などの金属を土台としており、その表面に釉薬(ゆうやく)というガラスを塗っています。
尾張七宝と称される七宝焼は、「有線七宝」と呼ばれ、図柄の輪郭に銀線を施しています。
返礼品の七宝焼は、身につけやすいアクセサリー。
男性向けのネクタイピン&カフスのセット、女性向けにはネックレス・イヤリングのセット・ブローチなど、贈答品にもおすすめの返礼品を展開しています。
これらの返礼品を手がけるのは、津島市で明治20年から七宝焼を製造し続けている株式会社太田七宝。現地では体験教室もおこなっており、観光で津島市に行く際にはぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。
5、酒
津島市の鶴見酒造からは、先述の「酒」で紹介した「神鶴」を返礼品に出しています。神鶴と飲み比べの商品を並べているのは、1868年(明治元年)創業の長珍屋。酒造創業当時の屋号は「提灯屋」でしたが、提灯を売っていると勘違いする客が多かったため、現在の屋号に切り替えた歴史があります。
屋号に込められた思いは、「いつの時代にも末長く、珍しくおいしいお酒、珍重される酒でありたいと願い」。現在もその思いを引き継ぎ続け、喜ばれるお酒作りに勤しんでいます。店の名前を冠する「長珍」は、木曽三川の伏流水を蔵内の井戸で汲み上げ作られた物。ミネラル豊富な硬水で、完全醗酵の腰が強い口当たりが特徴の特別純米酒です。
鶴見酒造の「我山」飲み比べセットも、贈答品や宅飲みにおすすめの返礼品。大吟醸と純米大吟醸の違い米を磨いた量で、大吟醸は40%、純米大吟醸は35%まで磨き上げています。大吟醸の我山は2020年に全国新酒鑑評価会で入賞を果たした名酒。たまの贅沢にももってこいの商品です。
津島市のふるさと納税寄附金は何に使われる?
2022年度の津島市ふるさと納税寄附金は、以下5種の支援事業に使用されています。
使用用途 | 事業内容詳細 | 寄付金の使用金額 |
健やかにいきいきと暮らせるまちづくり (保健・医療・福祉) |
敬老事業記念品 公共施設の修繕、備品・器具購入 |
11,487,784円 |
豊かな心と思いやりを育むまちづくり (教育・文化・人権) |
公共施設等修繕、備品・器具購入 堀田家住宅修繕事業 文化財修理費補助金 |
81,267,030円 |
災害に強く環境に配慮した活気のあるまちづくり (産業・環境・市民生活) |
家具転倒防止金具取付委託料 資機材分散備蓄事業 防犯、交通安全施設修繕 観光交流センター螺旋階段塗装修繕 消防職員女性用洗濯機、消防団被服購入 消防ホース・空気ボンベ等購入 |
15,795,081円 |
暮らしやすいまちの基盤づくり (交通・都市基盤・水環境) |
火葬炉設備補修工事 排水路整備事業 公園修繕等 |
4,9689,521円 |
市民とともに歩む自立した行政経営 (協働・行財政運営) |
ホームページリニューアル事業 コミュニティ関連施設修繕 |
7,073,363円 |
※津島市公式ホームページ『ふるさとつしま応援寄附金の活用について』令和4年度の充当事業より抜粋
津島市の寄附金は主に公共施設の修繕に使われており、そのほか文化財の保全にも寄附金の大部分を利用しています。
まとめ
歴史的建造物や、自然に触れられるアクティビティで観光が楽しめる愛知県津島市。
ふるさと納税返礼品には、市内の特徴的な伝統菓子やアクセサリー、米製品が充実しており、贈答品にもおすすめのラインナップです。
寄付金は、市内の施設・文化財の修繕に多く利用され、貴重な財源となっています。
津島市への寄付を検討している人は、返礼品や寄付金の使い道が自分にマッチしているかどうか、詳しくチェックしてみましょう。