白石平野と有明海がもたらす豊穣のまち『白石町』のふるさと納税返礼品を紹介
干潟で有名な有明海。古くは弥生時代から自然陸化した白石平野。町の南北にそれぞれ塩田川、六角川が流れており、肥沃な土地が広がります。土壌は粘土質で米、麦、野菜の農業好適地帯。
この豊かな土地は戦国時代に九州三強とも謳われ、肥前の熊の異名を持つ龍造寺隆信が居城を構えた場所でもあります。農産物が豊富で玉ねぎ、蓮根に加え白石町でしか栽培されていない幻のいちごもあります。全国的に有名な有明海の海苔や佐賀牛まで、贅沢なふるさと納税返礼品を白石町の名所とともにご紹介します。
(出典:白石町ホームページ)
佐賀県の白石町は、県南西部に位置し有明海の干拓地と干潟で知られる町です。佐賀市から約25kmの距離にあります。町の北には六角川、南は塩田川が流れ東南部は有明海に面しています。
町に広がる白石平野は、栄養豊富な粘質土壌。平野全域が米や麦、野菜の農業好適地帯となっています。古く弥生時代から自然陸化した平野は、中世から現在に至るまで、幾多の干拓事業で造成された土地です。六角川や塩田川をはじめとする川が、平野を含む地域にうるおいを与えながら有明海に注いでいます。
このように山と川、平野と海といった自然が一体として人々の生活に豊な実りをもたらしています。町の面積は99.56㎢、人口は22,051人(令和2年時点)。
人と大地がうるおう豊穣のまち白石町のふるさと納税返礼品をご紹介します。
目次
白石町はこんな場所
歌垣公園(日本三大歌垣)
(出典:白石町ホームページ)
杵島山の中腹にある歌垣公園。白石平野と有明海を一望できる素晴らしい眺望を誇る公園です。公園内には約7万本のつつじがあり、春には花見客で賑わいます。公園名にある「歌垣」とは古代の男女の求婚行事のことです。男女が春と秋の年2回、神の住む山に集まり短歌を詠んで気持ちを伝えあったといわれています。白石町の歌垣公園は常陸の筑波山、摂津の歌垣山と並び日本三大歌垣の一つに数えられています。杵島山は奈良時代の「肥前国風土記」に記録があり、また万葉集にも
「あられふる杵島が岳を険(さか)しみと草とりかねて 妹(いも)が手をとる」
と詠われる。悠久の歴史と古代のロマンを感じることのできる出会いの公園です。さらに歌垣公園の西にある犬山岳の頂上には、肥前犬山城展望所があります。晴天時には白石平野から有明海まで一望できる展望台が楽しめます。
須古城跡
(出典:白石町ホームページ)
須古城は室町時代に在地領主であった平井氏の居城でした。16世紀末には戦国大名として有名な龍造寺隆信の4度にわたる猛攻により落城。それ以降は龍造寺氏の居城となりました。杵島城、男島城と合わせた3城で連携した防衛体制をとることで難攻不落を誇り、佐賀県下で最大規模の城郭群を成しました。
大友氏、島津氏とともに九州三強と謳われた龍造寺氏。龍造寺隆信は城に大規模な改修を実施。改修によって佐賀県最大の平山城となった須古城は、最盛期には肥前・肥後・豊前・筑後・筑前を支配した大領国の首都となりました。これは現在でいう佐賀・長崎両県と福岡県の大半、熊本県の北部に加え大分県の一部を有する広大な地域です。
須古城跡は、現在も城郭遺構が良好に保存されています。須古城跡に足を運んで戦国時代のロマンを感じることができるでしょう。
縫ノ池
(出典:白石町ホームページ)
縫ノ池は、杵島山麓の川津地区の中央にあり、約800年の歴史を持つ面積6,000㎡の池です。大変珍しい湧水によってできた池で、池の中に厳島神社(通称弁財天)があります。縫ノ池は地下水の汲み上げによる湧水の枯渇により、昭和33年に干上がったことがあります。池を含む美しい景観が一度失われてしまったのです。
それから40年が経過した平成13年。飲料水を地下水から表流水に転換したことにより厳島神社の周囲から湧水が復活しました。平成13年4月に神社右側にある清水池に湧水が溜まり始めたのをきっかけに、地元の方々の活動によって池の整備と湧水の汲みやすい施設が作られることとなりました。同時に湧水の飲料水水質基準への適合検査も行われ、飲料に適合した水質の湧水は「金妙水」とも呼ばれています。
地元に愛される池は、住民の方々が組織する「縫ノ池湧水会」によって保護されており、キャンドルナイトや釣り大会、秋の茶会など様々なイベントが開催されています。
岸川いちご農園
(出典:岸川いちご農園ホームページ)
9種類ものいちごを食べ比べできる「いちごの駅」は「道の駅しろいし」に隣接している施設です。いちごの駅を運営する岸川いちご農園は、約45年前にイチゴ作りの名人といわれた先代が栽培を開始しました。いちごの質を決める土づくり。いちごの株の状態から病気を見極めるといった卓越した栽培技術は、農園としてJA共振会長賞優秀賞を連続14回受賞・農林大臣賞も受賞しています。いちごの販売だけではなく、1月から5月の間は観光農園として運営しています。
「いちごの駅」では40分食べ放題のいちご狩りが楽しめます。とても珍しい黒いちごや白いちごといったいちごが、高設栽培されていますので、立ったまま熟れたいちごを収穫することができます。子どもから大人まで、好きなだけいちご狩りを楽しめる施設です。(※いちご狩りは予約が必要です。予約はこちら)
水堂さん 日輪山 水堂安福寺 無病息災のパワースポット
(出典:水堂安福寺ホームページ)
奈良時代の聖武天皇の頃に開山した水堂安福寺。天台宗のお寺です。このお寺は霊水が沸く観音堂が有名です。平安時代末期のこと、第80代天皇である高倉天皇が重い病にかかりました。その際に平清盛の嫡男である平重盛が、ここの霊水を献上しました。それによって高倉天皇の病が治ったとの言い伝えがあります。観音堂の観世音菩薩の下より、霊水が湧き出します。
この霊水は今でも飲むことができ、無病息災に効果ありといわれています。 毎年旧暦の4月15日から7月15日の3ヶ月間(本年は6月〜8月末となります)だけ湧き出す霊水を求めて、期間中には3〜4万人もの人が来訪します。
白石町のおすすめ返礼品をピックアップ
幻のいちご『咲姫』
(出典:ふるなび)
白石町にしかない! 幻のいちご「咲姫」。農林水産省品種登録(登録番号第25697号)。「咲姫」は「さがほのか」と「やよいひめ」の特徴を色濃く受け継いだ新品種のいちごです。現在「咲姫」の生産生育ができるのは、白石町にある中村いちご農園さんのみとなっています。「咲姫」の特徴は、その高い糖度。 糖度が20度を超えることもある、いちごで酸味が少なく絶品の甘さといわれています。また「咲姫」は大果な品種であり、大粒になれば100gを超えることもあります。果肉は硬めでしっかりとした歯ごたえがあり、食べ応えも十分です。
中村いちご農園さんは、昔ながらの徹底した土づくりに始まり、手間をかけた独自の低減農薬栽培を採用しています。色・艶・味・サイズ全てが最高級品質のいちごを日々こだわりを持って栽培されています。これは日本で唯一のふるさと納税返礼品といえます。ぜひ注文して欲しい一品です。
佐賀県産 黒毛和牛 贅沢ロースステーキ
(出典:ふるなび)
贅沢な「佐賀県産黒毛和牛」のふるさと納税返礼品です。数あるブランド牛の中においても、全国トップクラスの肉質基準をもつのが佐賀牛。きめ細かな脂肪が柔らかい赤身の中に入った見事な牛肉です。上質な霜降りと甘い肉質が特徴のステーキ用肉で、一枚200gカットが2枚入ったセットとなります。
製造元は創業100年以上、地域の方に愛される食肉専門店さんです。仕入れから梱包までを通じて、よりよい品質のものをよりよい状態で届けています。厳選された、佐賀県が誇る「佐賀県産黒毛和牛」を楽しんでください。ステーキ肉は冷凍で届きますが、冷凍してあるお肉とは思えない上質な味。焼いた時に出てくる脂も上質で、肉の質の高さがうかがえます。
【有明海産まる等級一番摘み】塩海苔
(出典:ふるなび)
有明海がもたらす海の恵み。佐賀海苔のふるさと納税返礼品です。全国一の品質と生産高を誇る佐賀海苔は、恵まれた自然環境を持つ有明海と海苔作りの高度な技術で生産されています。佐賀海苔の特徴は、とても柔らかい中に食べ応えとうまみの強さにあります。
この佐賀海苔は「まる等級」といわれる等級がついた海苔です。この等級は若く、柔らかい海苔を差します。出来上がった海苔には小さな穴があくこともありますが、その食感が他の海苔とは異なり、深いうま味を味わうことができます。
また生産者である岸川商店さんは、作り置きを一切せずに注文が入ってから火入れを行うという品質を優先した徹底した生産を行っています。新鮮な海苔の風味が、一番いい状態で届くように収穫から加工まで工夫されています。地元の方々にも大人気な塩海苔です。1個に80枚(全形10枚分)の海苔が入った大容量ボトルが2個届きます。
佐賀県産しろいし牛
(出典:ふるなび)
牛1頭分のすべての部位が年6回に分けて届く豪華な1頭まるごと定期便。サーロインステーキから始まり、焼肉セット。肩ロースのすき焼き&しゃぶしゃぶ用肉やヒレステーキが届きます。牧場直営の精肉店が選んだ最高の「しろいし牛」セットです。
しろいし牛は和牛とホルスタイン種から生まれた、佐賀県白石町が生んだ赤身のブランド牛。ホルスタイン種の赤身の肉質に、和牛のほどよい脂肪分、香りの高さが合わさった良いとこどりの牛となっています。
生産者は佐賀セントラル牧場さん。創業以来40年にわたり牛を飼育している牧場直営の精肉店産です。自ら敬意をもって大切に育てた牛を、自ら販売する。届けられる牛の、生きていた姿を知っている販売店ならではのこだわりと愛にあふれた牛肉が届きます。一般的には知られていない希少部位なども幅広く取り扱いがあり、おすすめのカット、おいしい食べ方を伝えていただける生産者さんです。
2018年11月には牧場直営の精肉店兼バーベキューショップ&カフェである「TOMMYBEEF」がオープン。白石町を訪れた際には是非足を運んで見て欲しいお店です。
白石産 新たまねぎ
(出典:ふるなび)
佐賀県は北海道に次いで全国2位の玉ねぎの産地です。そんな佐賀県の玉ねぎは、白石町で約70%が生産されています。全国数ある玉ねぎの中でも白石玉ねぎは特に味に定評があります。辛みが少なく玉ねぎ本来の甘味がある。
また柔らかく滑らかな食感が特徴の白石玉ねぎは、全国の市場でも高い評価を得ています。白石玉ねぎは、和・洋・中のどの料理にもあう万能食材といえるでしょう。
白石玉ねぎのおいしさの秘密は、白石平野の「土」にあります。有明海に面した白石町は、古来から干潟と干拓地として栄えてきました。白石町の土壌は、ミネラル分を豊富に含んだ重粘土質。白石町の豊かな土壌が白石玉ねぎを生み出しています。そんな白石玉ねぎの新玉が届くふるさと納税返礼品がこちらです。前述の牛肉と一緒に味わうこともできる白石玉ねぎはオススメです。
白石町のふるさと納税寄附金は何に使われる?
(出典:白石町ホームページ)
白石町の令和4年度のふるさと納税寄附金は、39事業(活用総額:6億5,000万円)に活用させています。主な活用事業は下記の通りです。
(1)活気と魅力ある豊かなまちづくり
「空き家・空き地バンク事業」「しろいし農業塾」「結婚新生活支援事業」「住まいる”しろいし”応援事業」といった、農林水産業や観光の振興、移住者支援に活用されています。
(2)子どもたちが健やかに育つまちづくり
「学童保育事業費」「新しい学校づくり事業」「学校ICT教育推進費」「小6・中3給食費無償化分、無償化に伴う補助金」といった出産・子育て支援。学習環境の充実や給食費への助成等に活用されています。
(3)高齢者や障がい者(児)にやさしいまちづくり
「障害児通所支援給付費」「食の自立支援事業費」。高齢者や障がいのある方が安心して暮らせる福祉サービスの増強に活用されています。
(4)使途(使い道)については白石町におまかせします
行政全般に活用されています。「白石中央公園管理費(中央公園整備事業)」「住宅浸水対策事業」「消防施設整備費」「スポーツ人材育成補助事業費」など。
まとめ
古から続く、干拓と人々の営みが刻まれた白石町。白石平野は弥生時代からはじまり、平安、戦国時代、そして現代へと人々の生活を豊かな実りで支えてきました。そんな歴史がある白石町のふるさと納税返礼品は「佐賀県産黒毛和牛」や「いちご」といった誰もが大好きな贅沢な品が揃います。また白石町のふるさと納税返礼品は、白石町を訪問することでより味わうことができます。ふるさと納税返礼品を通じて興味を持たれた方は、是非一度白石町を訪問してください。