太子町のふるさと納税返礼品はなに?返礼品や寄附金の使い道について解説
太子町は兵庫県の南西部に位置しています。町名は聖徳太子がゆかりであることから、名付けられました。聖徳太子が斑鳩寺を建てたことや、宮本武蔵が生まれた場所として有名なので、深い歴史がある町です。
また、自然が豊かでもあるので、そうめんで有名な揖保乃糸や神戸牛・但馬牛などの食べ物も美味しいです。そんな太子町のふるさと納税にはどんな返礼品があるのでしょうか。
今回は太子町の観光スポットやふるさと納税の返礼品、寄附金の使い道について解説していきます。返礼品選びに悩んでいる方はぜひ最後までご覧下さい。
目次
太子町はこんな場所
町や市の観光地やおすすめスポット、特徴について見出し3にわけて解説をお願いします。まずは太子町の観光地やおすすめスポットをご紹介していきます。
斑鳩寺
斑鳩寺は、606年に聖徳太子によって法隆寺の別院として建てられました。
聖徳太子は推古天皇から勝鬘経(しょうまんぎょう)の教えを3日かけてされ、夜には蓮華の花が降りてきたと伝えられます。同じ年に聖徳太子は推古天皇に法華経を教えるととても喜び、播磨国揖保郡に水田百町を寄進しました。
聖徳太子は寄進された場所を鵤荘(いかるがのしょう)と名付け、一つの伽藍を建てました。これが斑鳩寺の始まりです。
1541年に出雲国・守護大名の尼子氏が播磨国に侵入して混乱していた中、火事によって堂塔がことごとく焼失してしまいます。その後、楽々山円勝寺の昌仙法師や、龍野城主の赤松政秀らの寄進を得て再建されました。
再建後は天台宗の寺院となっています。斑鳩寺には、三重塔や木造日光菩薩立像・木造月光菩薩立像など国指定重要文化財が多く残されています。
宮本武蔵誕生之地碑
宮本武蔵誕生之地碑は宮本公園内にある石碑です。
1762年に書かれた地誌「播磨鑑」には宮本武蔵が太子町で生まれたと記されていたことから、1990年に宮本武蔵・伊織顕彰会によって建立されました。
高さは約3.5m、幅は約7m、重さは約100tあり、地元の名産である竜山石で造られています。宮本武蔵が仕えた細川家の子孫・第25代当主の細川護貞さんが題字を担当しました。
宮本武蔵といえば「剣豪」というイメージが強いのではないでしょうか。父と一緒に小さい頃から剣術の鍛錬に励みました。初めて闘いをしたのは13歳の頃とされていて、初めての闘いで勝利をすると以後60戦以上の全ての闘いに勝利したと言われています。
特に巌流島での佐々木小次郎との闘いは有名ですね。よくドラマや小説などで題材にされているので、知ってる方が多いのではないでしょうか。宮本武蔵にとって、佐々木小次郎との闘いは最後の闘いと言われています。
太子町立歴史資料館
太子町立歴史資料館は太子町の歴史や文化を学べる施設です。先人たちが残した歴史や遺産を学んで活用することで、新しい故郷づくりに役立てようと1993年にオープンしました。
入口の八角堂に入ると、「太子の四季」・「太子町歴史絵巻」と、現在から過去へのスロープ展示が続きます。展示室では「大地に記された暮らし」・「法隆寺領鵤荘と斑鳩寺」・「水をめぐる争い」・「山陽道鵤宿」・「播電の盛衰」など、時代ごとにテーマが設定されて展開しています。常設展には無料で入ることが可能です。
太子町立歴史資料館では、年1回の企画展としてテーマを設定し、資料を集めて企画した展示や、年2回の特別公開として常設展示の一部を入れ替える展示があります。また、特に資料が多く残っている荘園文化を中心に、中世における人々の生活や現在とのつながりを調査・研究しています。
太子山公園
太子山公園は太子町の中心に位置しており、以前は太子山遊園地がありました。当時は西播磨地方で人気のレジャーランドで、毎年10万人以上の人が訪れたそうです。
現在では太子山公園内にD51蒸気機関車が保存されています。かつて兵庫県揖保郡には播電鉄道という鉄道が走っていました。
1909年に太子龍野電気鉄道株式会社として網干〜觜崎間が開通して、1934年に社名を播電株式会社に変えるまで約25年間親しまれてきました。蒸気機関車を見れる機会はあまりないので、ぜひ一度は見に行ってほしい場所ですね。
また、桜の名所としても知られていて、約200本もの桜の木が植えられています。1988年〜1989年のふるさと創生事業によって、太子山公園の環境整備が整えられました。
自然と歴史が合わさっていて、太子町の人々にとって憩いの場となっています。
黒岡神社
黒岡神社は太子町にある神社です。764年に新羅の軍船が攻め込んできて、驚いた朝廷は鉄の的を射通せた藤原貞国に「的(いくは)」の姓を与えます。そして征討大将軍に任命し、新羅の大軍を討伐させました。
藤原貞国は大風に乗じて出陣し、敵将の首を取りました。朝廷から播磨西五郡を賜り、的姓を名乗って太田郷楯鼓原(たこはら)に住所を構え、長くこの地に栄えたと言われています。後に藤原貞国は黒岡明神として崇め祀られるようになりました。
黒岡神社には菅原道真も祀られています。藤原道真が筑紫に向かう途中、広畑の高浜へ滞留し、黒岡神社に参詣したゆかりがあるためです。
境内にある藤原貞国のお墓と伝えられる塚は、実際に藤原貞国の時代から200年以上ある横穴式石室の古墳です。黒岡神社古墳とも呼ばれており、兵庫県指定文化財の一つに選ばれています。
太子町のおすすめ返礼品をピックアップ
次に太子町のおすすめ返礼品を紹介していきます。
神戸ビーフ上スジすね肉
(出典:さとふる公式サイト)
兵庫県のお肉といえば神戸牛を思い浮かべる人が多いでしょう。
神戸牛のサシは筋肉の中に細かく入っていて、筋繊維と交じることで霜降りになるのが特徴です。神戸牛のサシは他と比べて、融点が低くてあっさりして胃もたれしにくいです。
神戸牛はブランド和牛の中で最も厳しい基準を乗り越えた牛肉と言われているので、長年にわたって最高の品質を保ち続けています。
こちらの神戸ビーフ上スジすね肉ブロックは牧場直営店の玉家が販売しています。牧場直営だからこそ高品質な商品を提供できます。しっかりと品質を管理しているので、クオリティは安全安心。
カレー・ビーフシチュー・おでんなどの煮込み料理、ミンチにしたハンバーグなどにおすすめです。細かいスジが入り込んでいるので、煮込むことで神戸牛独特の上品なスープができ、いつもの料理に使用するとワンランク上の味を楽しめます。
手延そうめん揖保乃糸
(出典:さとふる公式サイト)
揖保乃糸は質の良い小麦粉・揖保川の清流・赤穂の塩を原料として、熟練した職人が丹精を込めて作っています。
電子顕微鏡で観察すると、小麦粉に含まれるたんぱく質のグルテンが縄状になっていて、円形のでんぷん粒を包み込むように延びていることが分かります。グルテンの構造は、手延べそうめん製造工程の特徴であり、熟成させること・縄状に麺をねじって絡み合わせ延ばす作業を繰り返すことで得られます。
斑鳩寺の古文書「鵤庄引付」には1418年9月15日の条に「サウメン」の記述があり、太子町の特産品として古くから作られてきました。
播磨国でそうめんづくりが本格的になったのは、1771年〜1780年頃の江戸時代だと考えられています。当時は龍野藩が許可した業種として勧められていたそうです。揖保乃糸が産地化するようになったのは、龍野藩が著名な産物の保護育成を始めた1804年〜1818年からとされています。
揖保乃糸の美味しさの秘密は、茹で伸びしにくい滑らかな舌触りで、コシがある歯切れのよい食感です。夏は冷やしそうめんとして、冬はにゅうめんとして、一年中おいしく食べられます。
タムタム特製高級食パン、ご当地アーモンドバターの詰め合わせ
(出典:さとふる公式サイト)
こちらの商品は高級食パンとご当地アーモンドバターの詰め合わせです。高級食パンは、外はパリッと中はもっちりとした仕上がり。ご当地アーモンドバターは、テレビ番組で話題になり、塗ってから焼くとアーモンドトーストになって美味しいと人気です。
解凍方法は自然解凍がおすすめです。1時間ほど経つとスライスできるようになるので小分けにして、すぐに食べない分は再冷凍してください。解凍する時間は、20度前後で3時間くらいが目安です。食べるときは冷凍のままでトーストできます。
ただし4枚切など分厚いものはレンジで解凍しておくといいです。冷蔵庫で保存や解凍してしまうと、パンが乾燥してパサつくので避けましょう。解凍したら早めに食べるようにしてください。
製造しているのは焼きたてパンタムタムです。太子町の中心に位置し、焼きたてパンだけでなく、アーモンドバターや洋菓子なども販売しています。毎朝3時から夫婦2人で真心込めて作られています。
但馬牛赤身モモ焼肉用
(出典:さとふる公式サイト)
神戸牛と並んで有名なのが但馬牛です。実は神戸牛や松阪牛といった牛の品種は存在せず、元々は但馬牛であり、ブランドビーフのルーツとなっています。
但馬牛は豊かな自然に囲まれた静かな環境で、ストレスを感じさせないよう大切に育てられてきました。それぞれの土地の生産者によって肥育された但馬牛は、ブランドビーフとして高く評価されています。
平安時代の書物には、但馬牛について「耕運、輓車、食用に適す」と記されていました。骨が細くて皮下脂肪が少なく、良質な筋繊維を持っているので、赤身と脂の旨さは絶妙なバランスです。
世界中のグルメたちは但馬牛の食感・甘み・香りを絶賛しています。理由は、サシと呼ばれる霜降りの質の良さです。肉そのままの味が良く、良質な脂肪の甘みが加わった但馬牛のサシは、とろけるような味わいをしています。
こちらの但馬牛赤身モモ焼肉用も、先ほど紹介した牧場直営店の玉家が販売しています。焼肉として子どもから大人まで家族みんなで楽しめます。但馬牛の赤身は、あっさりとしていて柔らかく、老若男女問わず人気です。肉本来の深い味わいを楽しんでください。
めん工房詰合せ
(出典:さとふる公式サイト)
販売しているのはめん工房 辻麺業です。播磨平野ではそうめんを中心とした麺造りと醤油造りが栄えてきました。良質な小麦と大豆、赤穂の天然塩、揖保川の水などがあるからです。
辻麺業では手延べそうめんの製造から事業を開始し、現在はより高品質な冷凍麺の製造と販売を行っています。麺造りの最大のポイントは、良質な材料を選ぶこと・手間暇を惜しまないことです。
辻麺業では、その日その時の生地の状態を確かめながら、約8時間かけて熟練の職人が工程を進めていきます。そして小麦粉・天然塩・水のシンプルな素材から、うどんのコシと旨味を引き出します。
こちらの商品は全て具材・スープ付きで、すぐに食べられます。お好み焼はホットプレートなどで焼くだけです。ゆで上がった麺は瞬間冷凍し、麺のコシと旨味を閉じ込めています。
具材・スープは辻麺業の工場で調理・加工・トッピングをしています。プロの味を家庭で簡単に食べられる商品です。
太子町のふるさと納税寄附金は何に使われる?
太子町のふるさと納税の寄附金の使い道にはどのようなものがあるのでしょうか。太子町では主に6つの事業に使われています。
- 「聖徳太子」ゆかりの歴史を継承し、地域文化を振興する事業
- 地域で支えあう健康・福祉のまちづくりを進める事業
- 未来を担う子どもたちを支援する事業
- 安全・安心なまちづくりを進める事業
- その他(個性あるふるさとづくりを進めるための事業)
- 新型コロナウイルス感染症に関する対策事業及び支援事業
令和3年度において、具体的に何に使われたのかを一部紹介していきます。「聖徳太子」ゆかりの歴史を継承し、地域文化を振興する事業では、太子町制70周年記念事業や聖徳太子講演会などに活用されました。
未来を担う子どもたちを支援する事業で活用したのは、小・中学校などの設備を整えたり、幼児インフルエンザ予防接種の助成です。その他(個性あるふるさとづくりを進めるための事業)では、図書館や公園の整備をしたり、資源ごみの回収運動を奨励に活用しました。
まとめ
今回は太子町のおすすめスポットやふるさと納税返礼品、寄附金の使い道について紹介してきました。太子町は聖徳太子や宮本武蔵といった歴史に関する場所があり、歴史が好きな人にはおすすめです。
また、自然が豊かなので神戸牛や但馬牛、そうめんなどが有名です。ぜひふるさと納税を活用して太子町の美味しい食材を食べてみてはいかがでしょうか。